18シリーズのJRFコンテナはどんどん数を減らし、今や静脈輸送に活路を見出している状況ですが、通風コンテナは未だ現役で頑張っているものも多く見られます。
EOS 40D EF70-200mm F4L USM 131mm付近 ISO200 F9 1/800秒(+1/3)
最も多く見かけるのはL字ニ方開きのV18Bでしょうか。コレは非扉面2?4位側ですね。V19シリーズとは異なり、通風口がデカくて自己主張があります。好きなコンテナではありますが、底板付近の腐食を見ると寄る年波には勝てず、といった感じがします。総て臙脂のコンテナに置き換わってしまう日もそう遠くなさそうです。ちょっと寂しいなぁ。
「ブログ村貨物列車」もドーゾ(^^;
サイドは観察できても屋根上はあまり観察できません。たまたま陸橋の上から観察出来る位置にコンテナがあったりすると飛んで行っちゃうのですよ。
EOS 40D EF17-40mm F4L USM 28mm付近 ISO200 F6.3 1/800秒
以前ポリオレフィンコンテナに関してグダグダと書きましたが、上から見ると良くわかりますね。
手前のプライムコンテナには強制的に気力輸送しているため屋根上にハッチがありません。一方で奥のUH20Bは自重で充填するためにハッチがあります。ハッチは3つ、というコトは3室に分かれているのでしょうか。部屋を小さくした方が安息角によって出来るデッドスペースが小さくなりますから合理的ではありますね。
しかしこうして見るとどうやって荷降ろしするか知りたくなりますね。吊り上げて下から抜くのが一番自然ですが、大規模な荷降ろし設備が必要となります。そもそも出荷先にもホッパがあってソコに充填するはず、となるとホッパの上まで吊り上げるのは現実的ではありませんから、荷降ろししながら気力輸送でホッパに移送するのでしょうか?減圧で上から吸うのもアリかな?さて、正解は?(^^;
「ブログ村貨物列車」で荷降ろしまでは扱ってないか(^^;
ポリオレフィン20ftバルクコンテナをご紹介していますが、国内鉄道輸送に多用されているのはUHシリーズでしょう。今日はUH20Bをご紹介。
EOS 40D EF17-40mm F4L USM 40mm付近 ISO200 F4.0 1/100秒
「航送」とありますから海外にも行くコトがあるのでしょう、海上コンテナにあるような「JOTU」で始まるコンテナ番号が書かれています。ほぼ同じスタイルのUH20Aにはこの記述がありませんから、国内線用なのでしょう。アップで撮っていないのでハッキリしたことは判りませんが、後ろにCSC APPROVALのような札が見えますね。一方で国内鉄道貨物用に検査票も見えたりして笑っちゃいます。ちなみにこの写真で見えている妻面にはバルブがありますからコチラが後ろ、というコトはこの写真で見えている側面は2?4位側、検査証があるのは理にかなってますね。
検査証もアップで撮っているのでご紹介。
EOS 40D EF17-40mm F4L USM 40mm付近 ISO200 F10 1/125秒(+2/3)
本家で推測したように、UHタイプコンテナの場合には「UH」と印刷された後に手書きでコンテナ番号を記載しています。点検周期が1年なのも他のコンテナと同じです。
こんなのがゴロゴロしているのも京葉臨海地区ならではですね。
「ブログ村貨物列車」もドーゾ(^^;
昨日ご紹介した写真にもチラリと写っていますが、コキ106に載っていたのはUT5Aでした。
EOS 40D EF28-135mm F3.5-5.6IS USM 117mm付近 ISO200 F9.0 1/125秒
単に「UT5A」だけならご紹介済なのですが、京葉地区ではNRS所有をあまり見かけないのでご紹介。
よく見ると本家でご紹介したUT5Aとちょっと違いますね。以前ご紹介したのは1?3位側、2?4位側共に後ろ、すなわち3位側・4位側に荷札差しがありました。従って1?3位側では向かって左の票差しが2?4位側では向かって右にありました。
上の写真は検査票差しが見えませんから1?3位側のはずで、こちらの票差しは向かって左の3位側にあるのですが、2?4位側にちらりと票差しが見えています。コレは2位側にあたり、反対側から見るとやはり向かって左側に見えるコトになります。
前回ご紹介したUT5AはUT5A?5とUT5A?102で、ひょっとしたら形式が同じでも細部は異なっていたのかも知れません。今回のはUT5A?100ですから、UT5A?102も票差しの位置は今回と同様なのかも。きぃーっ、記録取ってないなぁ。
無駄に思えても記録は取りまくった方がいいというコトですな(^^;
「ブログ村貨物列車」でも12ftタンクコンテナを探してみるかな(^^;
ポリオレフィン用バルクコンテナが続きますよ。今日は扉側の側面です
EOS 40D EF17-40mm F4L USM 29mm付近 ISO200 F9.0 1/100秒
初期のプライムバルクコンテナは扉側の側面は全面扉があるタイプのコンテナでした。昨日ご紹介した宇広コンテナのWEBサイトを見ると、特殊コンテナとして「フルサイドオープンバルクコンテナ」が紹介されており、IDEMITSUのロゴがあります。ご存知の通り、その会社と某財閥系ポリオレフィンメーカーの合弁がプライムですから、ロゴを変えた状態で走ったりしています。
今回ご紹介するのは「フルサイドオープン」タイプではありませんが、色々と裏事情があるようです。一説によると「フルサイドオープンバルクコンテナ」はポリオレフィンメーカーからユーザーに製品を運ぶ場合はポリオレフィンを充填し、帰りの便ではユーザーから末端製品を需要地に運ぶためにポリオレフィン専用とせずにわざわざコストのかかる汎用タイプにしたとのこと。ただ、帰り便の積載率が著しく低くて空コンテナで帰るコトの方が多かったため、最近は汎用性を無視して専用コンテナ化した、と。ポリオレフィン専用コンテナの場合は内袋をセットするための扉だけあればよいのですな。今日ご紹介するような中途半端な位置の扉は積込・積降のための扉ではなく、内袋セット用の扉なワケですな。いやまぁ噂ですのでホントのトコは判りませんが、説得力はありますね。裏事情まで想像すると結構楽しいです。
よくよく見ると右下に何やらタグがありますね。このコンテナのモノは撮りませんでしたが、別のものを記録していたのでご紹介。
シッカリとCSC SAFTY APPROVAL、すなわち国際コンテナの安全基準を取得していて海コンとしても使用出来る規格を満たしていることがわかります。許容総重量は19,830kgと小さいですが、実質的にポリオレフィン専用なのでかさ密度等を考えると妥当な数字でしょう。
京葉地区では見慣れすぎてツマランと思いがちなポリオレフィンコンテナですが、深いトコまで観察すると楽しい部分もありますな。
「ブログ村貨物列車」でポリオレフィンコンテナも探してみて下さいませ(^^;