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ISOタンクコンテナ観察

先日シッカリ観察し損ねたISOタンクコンテナですが、意外と早くリベンジの機会がやってきました。

EUROTAINERの22T6です。先日観察したタンクコンテナはあまり馴染みのない「ermefer」でしたが、EUROTAINERは聞いたコト位ありますよ。にひひ、ジックリ見ないとな。


抜き出しノズル側からの図。鏡は明らかな半楕円タイプではありませんが、中央部分が盛り上がっていますのでタンク本体は半楕円で保温を被っているものと推測されます。

重量標記です。

表現方法こそ違えど、書いてある内容は同じですね。
許容総重量 36,000kg
コンテナ重量 3,725kg
最大積載量 32,275kg
積載容量 24,000l
ちなみにMPGMはMaximum permissible gross massの略です。
ドライコンテナと違って液体を運ぶので、許容総重量は重めとなっています。左側に貨車輸送時は最大34,000kgの標記があるのも物珍しいです。
抜き出しバルブは前回観察したのと同じタイプで、面間が短いタイプ。これでちゃんとシール出来るのでしょうが、どんな構造なんだろうなぁ。

バルブ操作の説明もありました。

どうやら出口に近い方はやはりバタフライ弁、タンク元弁はフート弁が付いていて二重化されているのですね。フート弁でシールしているのでバタ弁はいらないようにも思うんだがな。
温度計も付いていました。

さすがに摂氏と華氏の両方の表示があります。
また、タンクのバルブ側向かって左には加熱蒸気用と思われる入口・出口がありました。蒸気の最大圧力は4気圧ですから飽和温度は140℃位かな?
蒸気入出口の横にアースピースがあるあたりが液体を扱うタンクらしさを醸し出していますね。
では海コン証。

えっと、エラく長いです(^^;
ドライコンテナと違って構造が複雑ですので、それなりに標記が沢山あります。長くなるので省略(^^;

あ、製造メーカーはトップの写真でもわかるようにCIMCです。
では構造。フレームの下隅は斜めの短い梁があります。妻面と側面では溶接位置が違うのですね。

タンク下側にも斜めの梁があります。

コレを真似ちゃうとコキには載らなくなっちゃいますね。いやまぁ側面梁も位置を考えないと「積み位置限定」のコンテナになっちゃうのですがね(^^;
上部歩廊とマンホールも確認。

マンホールは角型のカバーが付けられています。歩廊はグレーチングタイプで2列ですね。
反対側は....

ほう、反対側には長手方向に渡した歩廊は無いのですね。ふむ、作るのは多少楽だな(^^;
非バルブ側の妻面も。

保温をかぶっているものの、鏡が平面でないコトが推測されるようなカタチですね。
ふむ、いいモノを見せていただきましたな(^^;

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Comments [3]

フート弁は緊急遮断弁で、レバーに取り付けられたワイヤーがコンテナ側面まで延びており、緊急時にはこのワイヤーを引くか、レバーを蹴る事により即時遮断できる構造なので、必要なのです。
バタ弁での操作は緊急時には危険ですし、内圧が有る貨物では難しい上に即時遮断は出来ないので。

ちなみに、フート弁+バタ弁+キャップの三重構造です。

ちょっとしたお節介でした。

とあるタンクコンテナ検査員さん、ようこそいらっしゃいました。

ナルホド、緊急遮断用ですか。そう言われてみればそうですね。輸送用ではない、製造設備や貯蔵設備であれば何となく想像は付くのですが、輸送用となるとご指摘を受けなければ判らないのでした。
また教えて下さいませm(_._)m

初めまして。今年から検査員として働き始めたものです。
現在タンクコンテナの検査を任されているのですが、構造についての知識が無く戸惑っておりました。
ですが、このページに出会えて知識を深められました。
ありがとうございます。

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